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高江
【たかえ】


旧国名:薩摩

川内(せんだい)川下流南部に位置し,南部には高江山地が東西に連なる。地名の由来は,貞享4年干拓による新田ができるまで,川内川の入江が深く入り込み,周囲を高い岡に囲まれた地境にあったことによるものといわれる。新田神社実績明細書に「ここに流るる川は薩摩国内の大川にして……満潮の時は川上五六里ばかりがほど潮さか上る所にして,太古は江なりしを,年々経るままに大方田地となり,今村名小字に何江,くれ江といへる数多あり」とある。江戸中期貞享4年に長崎堤防が築かれたが,それ以前には当地あたりから沼湿地をなし,相当の高所まで入江だったものであろう。
高江(中世)】 南北朝期から見える地名。
高江郷(近世)】 江戸期~明治22年の郷名。
高江村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
高江村(近代)】 明治22年~昭和31年の薩摩郡の自治体名。
高江(近代)】 明治22年~昭和31年の高江村の大字名。
高江町(近代)】 昭和31年~現在の川内市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7238086