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浜町
【はままち】


旧国名:薩摩

(近世~近代)江戸期~現在の町名。江戸期は鹿児島城下上町のうち。明治22年からは鹿児島市の町名。元禄年間城近くの海浜に造成された埋立地は新築地と称され,このうち城下町東部の上町にかかる新築地は祇園前築地とか神明前築地とも呼ばれた。この築地の町屋敷は38か所になったところで浜町に編入されたが,この理由は屋敷40か所以上でなければ1町を取り立てることができなかったからである(県史・鹿児島市史)。東は海岸,北は向江町に接し,西南は濠を隔てて和泉屋町・小川町に対する(県地誌)。明治10年代の戸籍簿による戸数431,うち士族71・平民360,職業は無職4・不明22・農業2・雑業370・工13・錫工1・商18(鹿児島市史)。明治33年地内の大部分が鹿児島駅用地となり,人家が激減した。明治41年の戸数196・人口916。昭和10年世帯数72・人口403人。同42年鹿児島市向江町の全部と恵美須町・栄町の各一部を編入。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7238786