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安富祖
【あふそ】


旧国名:琉球

方言ではアフスという。沖縄本島北部の西海岸,恩納(おんな)岳に源を発し,東シナ海に注ぐ安富祖川流域を占める。安富祖の海岸には,海岸線に並行する3列の砂州があるが,一番奥の州の付け根に当たる森城御嶽付近が,最初の集落発祥地であろう。アツタ御嶽は熱田集落の山手にある。熱田貝塚からは沖縄考古編年後期の土器類が,国道58号沿いからは11~12世紀のものと考えられる土鍋・須恵器,さらに中国宋代の白磁といわれるものも出土している。おそらくこの頃までは集落があり,その後は無住地化していたが,近代になって再び屋取が形成されたものと見られる。「おもろさうし」に,「おんなやきしまよ」「あふそやきしまよ」とあり,安富祖・恩納は対句になっている。道行き歌に金武(きん)を起点として,「こばや金武こばに竹や安富祖竹やねや瀬良垣に張りや恩納」とあり,クバは金武のクバが良い,竹は安富祖の竹が良く,竹を細くするのは瀬良垣で,クバ笠を張るのは恩納である,と謡われる(琉歌全集124)。
安富祖村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
安富祖(近代)】 明治41年~現在の恩納村の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7239678