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石川
【いしかわ】


(近代)昭和22年~現在の字名。はじめ上本部(かみもとぶ)村,昭和46年からは本部町の字。方言ではイシカーという。沖縄本島北部,本部半島北西部の豊原台地西部に位置する。もとは本部町謝花(じやはな)・備瀬の各一部。地名は,地内の原名石川原による。石川テラアブ洞穴遺跡や,名勝地石川ソテツ原生林がある。士族による開拓集落として発生した通称桃原(とうばる)屋取の一部で,昭和16年行政区名となったが,地籍上は未分離のままであった。海岸段丘が緩やかに海に臨む地形で,伊江・水納(みんな)の島々を展望できる景勝地にある。同50年に開かれた沖縄国際海洋博覧会会場の北半分に当たり,海洋博協会本部ビル・沖縄館・北ゲートなどの主要施設が置かれた。跡地は海洋博記念公園となり,特に沖縄館は観光客でにぎわっている。かつては農業を生業としていたが,海洋博に関連した事業投資を行ったため,地元の農業は一時衰退した。しかし近年,復興に向けて動きはじめている。世帯・人口は,昭和30年105・561,同40年78・360,同50年82・350。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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