大浜
【おおはま】

(近代)昭和26年~現在の本部(もとぶ)町の字名。方言でもオオハマという。沖縄本島北部,本部半島西部の東シナ海に面した海岸段丘下の狭い低地に位置する。もとは本部町辺名地(へなち)の一部で,屋取の大小堀・長浜であった。地名は,両集落名の各1字をとったもの。地内には大浜有孔虫石灰岩,沖縄考古編年前Ⅳ期の大浜貝塚がある(本部町史)。もともと,海浜の集落で漁業を生業としてきた。特にカツオ漁が盛んで,大正末期の最盛期には7隻のカツオ漁船があり,鰹節の製造工場も活気を呈した。昭和4~7年の世界恐慌の際にはマリアナ諸島方面に転進・操業し,また第2次大戦後の復興も目覚ましいものだった。同32年9月フェイ台風に見舞われ,地元の大栄丸(30t)が備瀬近海で遭難,23人の犠牲者を出し,生存者がわずかに2人という大惨事があった。この事件は,カツオ漁関係者に大きな打撃を与え,現在ではカツオ漁船は2隻で,他は小型船による近海の一本釣りに転換している。同48年本部開発による大浜・谷茶(たんちや)海岸約32万m(^2)の埋立てが竣工し,区域が拡大された。埋立地には町消防署・町農協・本部警察署・町教育委員会などの公共施設が置かれ,また店舗・住宅が並び,市街地化が急速に進みつつある。世帯・人口は,昭和30年122・735,同40年102・549,同50年211・984。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7240080 |




