奥間ビーチ
【おくまびーち】

沖縄本島北部，国頭(くにがみ)村西海岸赤丸岬南方の海浜名。方言ではウクマビーチという。赤丸岬を頂点とするトンボロの砂浜を利用したもの。昭和22年米軍により軍用地として接収され，米軍将校クラスの保養施設奥間レスト・センターとして整備され，また隣接して対共産圏向けの宣伝放送機関ＶＯＡの施設が設けられた。放送は同28年から開始され，中国語・朝鮮語・ロシア語・英語の４か国語で放送された。ＶＯＡの最大出力は1,000kwで，世界三大放送局の１つであった。昭和52年軍用地は一部が返還され，ＶＯＡは完全撤去された。ＶＯＡ跡地には民間資本のレジャー施設ヴィラ・オクマリゾートが建設された。レストラン・バレーボール場・テニスコート・ローラースケート場・コテージなどの施設が設けられ，海上では水上スキー・グラスボート・ヨット・ウインドサーフィンなどが楽しめる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7240130