兼城貝塚
【かねぐすくかいづか】

沖縄本部南部,糸満(いとまん)市兼城に所在する沖縄考古編年前Ⅳ期の遺跡。石灰岩台地の西端崖下に立地し,西側には沼地が広がり,東シナ海に面している。昭和33年に発見された。堆積層は数層からなり,海産の貝に混じって陸産マイマイ(オキナワヤマタニシ)も多量に検出された。出土土器には前Ⅳ期に属する伊波式土器・荻堂式土器・大山式土器・室川式土器・カヤウチバンタ式土器などのほか,奄美系の面縄東洞式土器なども少量を検出した。また,石器・貝製品のほか,骨製装身具では古代中国の青銅器文様に由来するとみられる完形の獣形装身具の出土は注目される。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7240230 |




