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越来
【ごえく】


旧国名:琉球

方言ではグイクという。沖縄本島中部,安慶田川流域に位置する。地名は,古老の伝えでは古来お主加那志前の通い道で,按司の御供が村を越えて来たことによるというが,詳らかではない。「明実録」太祖実録の洪武24年(1391)条に中山王の使者として嵬谷結致,宣徳2年(1427)条に同じく魏古渥制の名が見え,ごいく掟(越来按司)のことと思われる。当地は古くから中頭(なかがみ)方の中軸をなす要地で,中頭方のうち東の間切を差配した。また,地理的にも重要な拠点であることから,有力な王子や按司が越来城に封じられて城主についた。明国進貢の際にも,越来按司が遣明使として大きな役割を果たしたことがうかがえる。成化13年(1477)王位を尚真に譲った尚宣威は当地に隠遁したが,同年8月病没したといい,その墓と伝えられる古墳が県立中部工業高校の西側に現存する。同年尚宣威王の子,越来王子朝理が越来按司となり,以来当地は尚宣威王ゆかりの人の領地として支配された。「おもろさうし」巻2は「中城,越来のおもろ」で,「ごゑくもりくすく」「こゑくあやみや」「こゑく世のぬし」などと見え,当地を賛し,領主をたたえている。
越来間切(近世)】 王府時代~明治41年の間切名。
越来村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
越来村(近代)】 明治41年~昭和31年の中頭郡の自治体名。
越来(近代)】 明治41年~現在の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7240555