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野原?
【のばる】


旧国名:琉球

方言ではヌバリという。宮古島の中央部に位置し,集落は野原岳の南斜面に立地する。村史跡のピンザアブ洞穴遺跡からは,2万年前と推定される人骨が発見され,またノロジカ・ケナガネズミ・ハタネズミなど古生物の化石が出土した。野原岳にはウプダキズマ(大嶽村)の支配者大嶽按司の居城と伝える大嶽城跡(村史跡)がある。その伝承によれば,14世紀中頃に各地に暴威を振るっていた与那覇原軍が,大嶽按司死去後3人の息子が若年であることに付け込み,ウプタキズマを攻めた。大嶽城の方では,亡父の遺策に従い,城門を固める一方,城の後ろのカシフガーラの谷に住民を避難させていた。しかし,戦いはウプダキズマの惨敗に終わり,次男知呂按司・三男金丸金按司は討死した。数日後,子供が前ぬ井に水を飲みに出て捕らえられたため隠れ処が知れ,住民は果敢に闘ったが,1人の男を除いて全滅した。その男が,山伝いに南に逃れ,大あらす原の里にたどり着き,のちに新里島主名上げ大按司の娘ミガマラと夫婦になり,7男7女をもうけたという。この男の名をピギタリ世の主といい,平屋久のウプ御嶽に祀られている。野原岳はまた,弘治13年(1500)の八重山のオヤケ・アカハチ征討の際の英雄,金志川豊見親那幾多津が仲屋金盛豊見親に謀殺されたところでもある。
野原村(近世)】 王府時代~明治41年の村名。
野原(近代)】 明治41年~現在の字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7241401