大沢村(近世)

江戸期~明治9年の村名那須郡のうち那珂川右岸の喜連川【きつれがわ】丘陵上,同川支流権津川の上流地域に位置する地名は,権津川に流入する沢づたいに村が開けたことにちなむという天和元年烏山藩領,貞享4年からは幕府領で,代官は元禄3年山口三左衛門,享和年間山口鉄五郎,天保年間北条雄之助,幕末期は山内源七郎が勤めた村高は,「元禄郷帳」「天保郷帳」「旧高旧領」ともに73石余享和3年八木沢村(大田原市)に出張陣屋を設けた代官山口鉄五郎は,農村の荒廃化に対し北陸農民の移住など積極的な政策を地内でも行った明治4年宇都宮県を経て,同6年栃木県に所属明治9年芳井村の一部となる

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7278044 |