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清滝(近代)


 明治22年~昭和29年の日光町の大字名。明治24年の戸数32・人口218(男97・女121),学校1,水車場4。当地は足尾銅山開発の折の資材搬入と銅搬出の輸送ルートの中間に位置し,日光で唯一の平坦地を有する大谷川利用の電源地でもあった。大谷川水系には,古河合名会社により同38年別倉発電所,同39年細尾第一発電所,同43年細尾第二発電所,大正13年細尾第三発電所(字深沢),昭和10年細尾第四発電所(字和ノ代)が完成する。明治39年古河鉱業会社日光電気精銅所が設置され,清滝は近代工場を中核とする一大工場集落となる。昭和20年最大従業員数1万5,753(日光市史)。また昭和12年古河電工丹勢社宅,同13年同社所員合宿所(紫明寮),同15年同社の男子工員寄宿舎(昭和寮),同16年同社の女子工員寄宿舎(大和寮)の建設ののちは住宅地域としても発展する。世帯・人口は,大正14年1,010・4,513,昭和20年2,219・9,542。昭和29年2月日光市清滝町・丹勢となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7278815