彦成村(近代)

明治22年~昭和31年の北葛飾郡の自治体名。番匠免・上口・彦倉・彦野・下彦川戸・上彦川戸・上彦名・彦成・彦音・彦糸・彦江・彦沢・花和田・谷口・采女新田の15か村が合併して成立。大字は旧村名を継承。村役場を大字彦倉に設置。村名は合併15か村のうち最大の彦成村による。当地は中川沿いに位置し,「地形は西北より東南に瓢形をなし交通は殊に便利で,風俗は淳良にして民情はともに相調和し合併を実施するに適当な状態にあった」(合併史)。合併時の戸数は704で,合併に関する県訓令346号第2条の標準(300~500戸)を超える大村となった。昭和4年の世帯821・人口4,807,面積10.3km[sup]2[/sup],耕地803町歩のうち田682町・畑121町。米1万2,107石・麦986石の米作地。昭和31年東和村・早稲田村の2か村と合併して三郷【みさと】村となる。各大字は同村の大字として存在。現在の三郷市北西部。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7289767 |