100辞書・辞典一括検索

JLogos

35

黒島村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。鳳至郡のうち。はじめ加賀藩領,慶長13年土方領,貞享元年幕府領,享保7年からは加賀藩預り地。村高は正保2年66石余で,延宝年間,文化8年も同じ。文化8年の小物成は高役永580文余・棟役永3貫750文・室役永50文・紺屋役永100文・鯖役永10貫83文余・酒造冥加永100文・出村地子永3貫文・油屋役永140文・役塩代永3貫250文。室町後期から始まったといわれる回船業は,江戸中期以降隆盛となり,番匠屋・森岡屋・浜岡屋・中屋・角屋など多数の回船業者が出て,化政期に全盛期を迎えた。3か国長者番付に掲載された家が4家もあったほどであった。戸数も,貞享4年139軒であったものが,天保7年338軒,化政期には400軒を数えたという。神社は若宮八幡宮を祀り,古来海運・海産の守護神として崇敬を受けている。寺院には福善寺・名願寺・永法寺の3か寺があり,いずれも真宗大谷派である。明治5年石川県に所属。明治4年の戸数367。同16年の戸数369・人口1,485。同11年黒島村戸長役場に属す。同22年市制町村制施行後も1村として存続。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7324734