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犬見村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。若狭国大飯【おおい】郡のうち。小浜藩領。村高は,「正保郷帳」で田方31石余・畑方7石余の計38石余,「元禄郷帳」「稚狭考」ともに37石余,「天保郷帳」46石余,「旧高旧領」161石余。「雲浜鑑」による村高は「下薗村之内犬見村」として田103石余・畑11石余の計115石余とあり,さらに「正保郷帳」に見える村高が書き上げられており,青戸ノ入江を挟んだ対岸に新田開発があったものと考えられる。なお,「雲浜鑑」では戸数31・人口201,寺社に禅宗海印寺と八幡宮が記される。また,村内には下車持【しもくらもち】村の式内社香山神社の社家屋敷があったと伝える(郷土誌大飯)。寛延3年の小物成帳に夫米3斗余・樹木米1斗・入木米3石,さらに下薗分として夫米1石余・樹木米1斗・入木米3斗余・雉子札銀1匁・入草代銀16匁と見える(中山家文書)。明治4年小浜県,以降敦賀県,滋賀県を経て,同14年福井県に所属。「滋賀県物産誌」によれば,戸数27・人口175,反別107町余,産物に麻132貫・繭90貫などがあり,鰯1,333貫・鱅250貫・雑魚250貫の漁獲物もある。同22年本郷村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7329420