富沢村(近世)

江戸期~明治22年の村名。駿河国駿東【すんとう】郡のうち。元禄11年からは旗本秋山氏領,のち沼津藩領。村高は,寛永改高138石余,「元禄郷帳」181石余,「天保郷帳」「旧高旧領」182石余。当村には陸田が多く,土地は芋・薩摩芋に適すという。大畑山に掘削した長さ200間・高さ8尺の空洞水竇(富沢穴)に黄瀬川を堰止めて貯水し,当村ほか4か村の用水とする(駿河志料)。寺社には水上不動堂・愛鷹明神社がある。明治元年駿府藩領(同2年静岡藩と改称),同4年静岡県に所属。明治22年小泉村の大字となる。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7351525 |




