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西七根村(近世)


 江戸期~明治11年の村名。三河国渥美【あつみ】郡のうち。寛永20年七根村が東七根村と西七根村に分かれたことにより成立。ただし,「元禄郷帳」「天保郷帳」など江戸期の郷帳では七根村1か村として記された。旗本戸田氏知行。村高は,「旧高旧領」448石余。弘化3年の家数60・人数287。元禄2~3年高足村・東七根村・寺沢村・小松原村との間で野山論を展開。太平洋岸の外浜は江戸期には片浜十三里と呼ばれ,海上交通の難所で,正徳2年太平洋沿岸11か村と遠州灘での難破船の取扱い規定書を作成(豊橋市史)。文政10年には吉田魚問屋を相手取り,上細谷村ほか3か村とともに魚荷物口銭の値下げを吉田藩町奉行所へ訴えた。明治11年五並村の一部となる。なお,同17年当村と東七根村の地は七根村として五並村から分村する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
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