長岡野(古代)

奈良期に見える地名宇陀郡のうち「続紀」和銅6年7月丁卯条に,「大倭国宇太郡波坂郷人大初位上村君東人,銅鐸を長岡野の地に得て献る高さ三尺,口径一尺,其制常に異なり,音律呂にかなへり,所司に勅して蔵めしむ」とある長岡野は波坂郷内,あるいはそれに近接した地域の名称であったらしい「大和志」は,現在の大宇陀町小和田にある式内社岡田小秦命神社をその比定地とするなお現在の菟田野町平井には長岡という小字名が存在する(菟田野町史・大和地名大辞典)

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7401092 |