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市瀬村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。因幡国智頭【ちず】郡のうち。鳥取藩領。村高は,拝領高147石余,「元禄郷村帳」307石余,「天保郷帳」298石余(うち新田高151石余),「元治郷村帳」190石余,「旧高旧領」448石余。元禄の本免は6.1,「元治郷村帳」の物成は91石余。戸数は,「因幡志」30,「文久3年組合帳」39。上方街道沿いに出茶屋3軒があり,隣村の川中村へ22町(因幡志)。天明・寛政期の古田家文書によれば,田畑33町1反3畝10歩,土代1石9斗・1石1斗,高335石3斗4升1合(うち畑高37石4斗5升5合),物成188石6斗7升,請免6割1分,家数112・人数478,牛50,運上銀1匁3分5厘,運上米1石(智頭叢書)。享保15年湯屋村とともに智頭宿との間で草山入会争論を起こした(県史9)。神社に久寿2年創立の岩鼻神社がある(八頭郡誌)。「因幡志」によると,氏神に十二社権現,ほかに大日堂と薬師を本尊とする辻堂がある。明治4年鳥取県,同9年島根県,同14年再び鳥取県に所属。明治初年湯屋村・上板井原村を編入し,同12年の戸数119(八頭郡誌)。同22年智頭村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7407281