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椎坂峠
【しいざかとうげ】


県北部,利根郡利根村薗原と白沢村生枝との境にある峠。標高830m。田代山(1,351m)から南に延びる稜線に位置し,北には数坂峠(850m)と栗生峠(960m)がある。栗生峠越えの県道沼田日光線が昭和28年に国道に編入されたことを契機に,自動車交通の大量化と高速化に対応するため,椎坂峠越え新道が計画され,昭和33年に着工,同39年に完成した。昭和40年に金精トンネルが開通したことにより,峠越え新道は国道120号となり,日光国立公園と上信越高原国立公園とを結ぶ観光ルートの要衝として重要になってきた。昭和44年に峠越え新道が全面舗装され,同33年から続いた国道の改修工事は完了した。総工費24億194万円。峠は稜線の末端付近にあるため,赤城山の山麓斜面,片品川の河谷と河岸段丘,沼田市街地などがパノラマとして一望できる。峠周辺には展望所と休憩所が設けられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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