河辺川
【かわべがわ】

喜多郡河辺村から肱川(ひじかわ)町大字山鳥坂までを流れる川。肱川の東岸（鹿野川ダムの約500m下流）に注ぐ支流水系。流路延長20.5km，流域面積45.3km(^2)（うち山地43.0km(^2)，平地0.3km(^2)，水面2.0km(^2)），耕地利用面積0.92km(^2)。ほぼ全流域が壮年期または晩壮年期性の見事な山地帯であり，最上流部の分水界付近には標高1,000mを越える四国山地（西部），流路沿線にも深さ300～600m級のＶ字型峡谷が発達している。河辺川流域の地形的・人文的景観の特徴は，これらの峡谷谷壁にへばりつくようにして遺っている段丘性高位緩斜面（谷底からの比高100～300m，上流部に向かって高くなる）と，そのわずかな緩斜面ないし平坦面に点在する昔からの農業（高所）集落である。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7606762