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川辺峠
【かわなべとうげ】


堂之元峠・堀切峠ともいわれた。鹿児島市と川辺郡川辺町との境にある峠。国道225号が通る。標高約380m。峠の稜線上を指宿有料道路(スカイライン)が通り,峠で国道と交差している。鹿児島市と川辺・加世田・枕崎などを結ぶ重要な国道であるため,交通量は多い。当峠から東側斜面は九十九折(俗に四十八曲り)といわれ険しいが,今では道幅も広く危険な箇所は少ない。途中の中茶屋は江戸期から馬子や旅人の疲れをいやす場所であったが,今も5代続いている茶屋があり,そこから桜島・鹿児島湾や市内の眺めはすばらしい。明治26年までの川辺街道は中茶屋から分水嶺をなす青折峠を越えて行く道であった。現在の川辺峠の西斜面を下った辺りで,野崎川の渓流に沿って行くと八瀬尾公園があり,清流の流れが美しく夏でも清涼である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7608200