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小具郷(中世)


 室町期から見える郷名。豊島郡に属す。応永6年11月12日の関東管領上杉朝宗の施行状に「武蔵国豊島郡小具郷内江戸金曽木三郎跡事云々」と見える(鶴岡八幡宮神主家伝文書)。文安5年11月の「熊野神領豊島年貢目録」に「二貫八百 小具掃部」と檀那名として見え,天文17年頃の「としま名字のかき立」の中に「をく殿」と見える(熊野那智大社文書/米良文書)。小田原北条氏治下では北条氏の家臣の島津孫四郎の所領に「百六拾貫五百文 尾久」,太田康資の所領として「八貫文 江戸廻尾久伏 舟方」と見える(役帳)。江戸期尾久村のあたりか。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7615674