eXtremeDSL
【エクストリームディーエスエル】
Centillium社が日本市場向けに開発した、G.992.1 Annex CベースのADSL高速化技術群の総称。現在発表されているeXtremeDSL技術は「eXtremeRate」と「eXtremeReach」の2種類。{LF}eXtremeRateでは、A/Dコンバータの精度向上やノイズ源の減少など、Annex C規格の範囲内での高速化のほか、S=1/2方式や新たな誤り訂正符号(トレリス・コーディング)を採用することにより、転送効率の向上を図っている(最高1Mbps、平均500kbps程度の高速化が可能とされる)。{LF}一方、eXtremeReachではC.xやAnnex A.exと同様に上り方向の帯域に下り方向のデータを流すほか、制御信号が占有できる帯域の範囲を広げ、ISDNからの干渉にも影響されにくくなっている。{LF}eXtremeRateとeXtremeReachは現在は併用できない仕様になっており、eXtremeDSLに対応した同社のチップセットが、ADSLリンクを行なう際にeXtremeRateとeXtremeReachのうちどちらかのモードを自動的に選択する。{LF}eXtremeDSLの大きな特徴はeXtremeRateの部分にある。eXtremeRateではC.xやAnnex A.exと違って上り方向の帯域は上り専用として使い続ける(eXtremeReachでは下りにも使う)ため、上り方向の通信速度は悪化しないというメリットがある。{LF}eXtremeDSLはeAccessが「ADSLプラス」サービスで、NTT東日本・西日本が「フレッツ・ADSL モア」サービスで採用しているほか、地域系ADSLプロバイダでも数社に採用例がある。{LF}ちなみに、eXtremeDSLで使用している技術は制御信号の多重化を除いてG.992.1 Annex Cの範囲に含まれる(制御信号の多重化はG.992.3という次期ADSL規格に含まれる予定)が、類似の高速化技術であるC.xとは互換性がない。
◆関連用語
Annex C;ADSL;A/Dコンバータ;S=1/2;誤り訂正符号;C.x;Annex A.ex;帯域;データ;ISDN;チップセット;リンク;サービス;NTT東日本;プロバイダ
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