IT用語e-Words マルチメディア 家庭用ゲーム機 32 PSP【ピーエスピー】 PlayStation Portable/プレイステーション・ポータブル 2004年12月に発売された、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の携帯型ゲーム機。{LF}PSPは「プレイステーション2なみ」とも言われる3次元グラフィック機能や動画再生機能を備え、従来は据置型でしか楽しめなかったような3D表現や音声・動画を多用したゲームを外出先で楽しむことができる。PSPで再生するための映像タイトルなども発売され、携帯ビデオプレーヤーとしても利用することができる。{LF}ゲームを供給するメディアには独自の「UMD」(Universal Media Disk)と呼ばれる光ディスクが採用された。これはシングルCDよりも一回り小さい直径6cmのディスクをカートリッジに収めたもので、1.8GBの容量を持つ。メディアIDによる識別と128ビットAESによる強力な暗号化によりコンテンツが保護される。また、ソニーの推進するメモリーカード規格「メモリースティックPROデュオ」にも対応し、ダウンロードしたデータの保存などに使われる。UMDに映画などの映像データを記録した、PSP再生専用のタイトルも各社から発売されている。{LF}PSPはUSB 2.0や無線LAN(IEEE 802.11b)、赤外線(IrDA)による送受信機能を内蔵し、PSP同士を結んでの対戦やデータ交換、外部の機器との連携、ソフトウェアやデータのダウンロード、オンラインゲームへの参加なども可能となっている。PSPの筐体は170mm×74mm×23mmの横長のデザインで、4.3インチのTFT液晶(16:9ワイドスクリーン、480×272ピクセル、1,677万色表示)を中心に、左右に方向キーとボタン類が配されている。重量はバッテリーを含め260g。CPUは独自の「PSP CPU」で、動作周波数は最高333MHz。メインメモリは32MBと混載DRAM(eDRAM)4MBを内蔵する。{LF}PSPは、据置型家庭用ゲーム機では後発ながら「プレイステーション」「同2」でトップシェアを獲得した同社による、初の携帯ゲーム機である。携帯ゲーム機市場は任天堂の「ゲームボーイ」「ゲームボーイアドバンス」シリーズによる事実上の独占状態にあったが、SCEが据置型同様に成功できるかどうか注目された。同時期に任天堂も新携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」(NDS)を発売し、SCEは「NDSは子ども向け、PSPは大人向け」として、直接の競合にはならないとの見解を示していた。発売から数年を経た現在、出荷台数ではPSPはニンテンドーDSに大きく水を開けられており、ヒット作も多くはニンテンドーDS向けが占める状況となっている。◆関連用語プレイステーション2;メディア;UMD;光ディスク;CD;ディスク;ID;ビット;AES;暗号化;コンテンツ;メモリースティックPROデュオ;ダウンロード;データ;保存;USB 2.0;無線LAN;IEEE 802.11b;IrDA;ソフトウェア;オンラインゲーム;TFT液晶;ピクセル;CPU;動作周波数;メインメモリ;混載DRAM;eDRAM;プレイステーション;ゲームボーイ;ゲームボーイアドバンス;ニンテンドーDS;NDS;ヒット インセプト「IT用語e-Words」JLogosID : 7794469