スクイーズアウト
【すくいーずあうと】
Squeeze Out
会社の少数株主を排除して対象会社を完全子会社化することをいう。スクイーズアウトの手法として、全部取得条項付種類株式への転換および取得、株式の併合、株式交換等を利用する方法がある。スクイーズアウトを実施して完全子会社化することにより、親会社としては、株主管理コストの削減、株主総会の招集手続を省略することが可能になるなどのメリットがある。全部取得条項付種類株式または株式交換を利用するスクイーズアウトを行う場合、会社は株主に対して交付する取得対価を定める必要があり、これに不服のある反対株主は、裁判所に対して取得価格の決定の申立てをすることができる。全部取得条項付種類株式を利用してスクイーズアウトを行ったレックスホールディングスの株主が株式取得価格決定の申立てを行ったところ、東京高決平成20年9月12日は、「取得日における当該株式の客観的価値に加えて、強制的取得により失われる今後の株価の上昇に対する期待を評価した価額を考慮すべき」として、株式取得対価を大幅に増額する旨の決定を下した。
【参照キーワード】
→種類株式
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518246 |