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VOC規制
【ぶいおーしーきせい】


VOC(Volatile Organic Compounds)control

2004年公布の大気汚染防止法の改正によって、06年4月からVOC(揮発性有機化合物)に対する排出規制が始まり、VOC規制が本格化している。
VOCは、揮発性がある有機化合物の総称で、トルエンや酢酸エチルなど100種類以上の物質がある。電子部品の洗浄やドライクリーニングなど多くの産業で使用しているが、大気汚染物質の光化学オキシダントやSPM(浮遊粒子状物質)の発生原因になる。住宅の室内空気汚染の原因物質でもある。土壌・地下水汚染を引き起こすトリクロロエチレンなどは、土壌汚染対策法でも規制している。VOC規制は、①塗装、②接着、③印刷、④化学工業品製造、⑤工業用洗浄、⑥ガソリンなどVOCの貯蔵施設、の6種類の施設を対象とする。このうち、排出抑制策を実施しない場合の潜在的なVOC排出量が年間約50トン以上の施設を規制し、排出基準と測定法などを定めた。法施行後、猶予されていた既設の排出施設に対しても10年4月から排出基準を適用している。対象施設が排出基準に適合しない場合には、都道府県知事から変更命令や改善命令などが出される。命令に違反すれば罰則が適用される。
大気汚染防止法VOCの排出削減に向けた事業者の責務を規定していたが、化学業界などで自主的な取り組みが行われるにとどまっていた。そこで、環境省は04年に大気汚染防止法を改正。大気環境への影響が大きい前述の6施設を対象にした法規制と、そのほかの施設も含めた事業者の自主管理を組み合わせる「ベストミックス」方式を導入した。工場など固定発生源のVOC排出量を、10年度までに00年度比で30%削減するのが目標。これを受けて、40の業界団体が自主行動計画を策定(10年3月時点)した。埼玉県や大阪府のように、条例で独自の規制を行う地方自治体もある。業界団体に所属していない、中小企業などの自主的取り組みを進める支援ボードもある。




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「プロフェッショナル用語辞典 環境テクノロジー」
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