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200年住宅
【にひゃくねんじゅうたく】


2009年6月に施行された「長期優良住宅普及促進法」の認定を受けた長期優良住宅のこと。この法律は「低炭素社会、ストック型社会」実現の一環として、戸建て住宅だけでなく、集合住宅の長寿命化の促進を目指している。「200年住宅」は、「ストック社会への転換」を提唱した福田康夫元首相が打ち出した環境政策の目玉だった。日本の戸建て住宅の平均寿命は25~30年と、フランスや英国、ドイツの半分以下と著しく短い。建設に必要なエネルギーと資源を抑えるには建築物の寿命を欧米並みに延ばすのが最も効果があるといった考えが、この法律の背景にある。
耐震性や劣化対策、省エネ性能など、国土交通省が定めた住宅性能表示制度に準じた基準を満たすと「長期優良住宅」に認定される。建設費は平均2割ほど割高になるが、認定住宅は不動産取得税や住宅ローン減税、性能強化費用の投資減税などで税制上の優遇措置を受けられる。




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「プロフェッショナル用語辞典 環境テクノロジー」
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