SSL
【エスエスエル】
secure sockets layer
WebブラウザーとWebサーバー間で安全にデータをやり取りするためのプロトコル。通信の暗号化と認証を実現する。米ネットスケープ・コミュニケーションズ(1998年、米AOLが買収)が開発した。Internet ExplorerやFirefoxなど主要なWebブラウザーはSSLに対応しており、個人情報の入力が必要なWebサイトなどで広く利用される。
SSLでは、公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式の2つの暗号方式を使ってデータをやり取りする。このため、WebブラウザーとWebサーバー間でSSLを使って通信を行うためには、公開鍵暗号方式を利用するための、第三者の認証局(認証機関)が発行した電子証明書が必要。電子証明書は通信の暗号化だけではなく、相手の認証にも利用される。Webサーバー側では必ず電子証明書を用意する必要があるが、Webブラウザー側ではオプション。クライアント認証をしない場合には、Webブラウザー側に電子証明書は必要ない。
SSLに対応したWebサーバーにアクセスすると、Internet ExplorerやFirefoxではアドレス欄の右端や画面の右下などに鍵(錠)がかかった形のアイコンが現れる。また、URLの表示が「http://」から「https://」に切り替わる。標準で利用するポート番号はhttpが80番であるのに対して、httpsでは443番になる。
【参照語】
プロトコル
公開鍵暗号方式
共通鍵暗号方式
電子証明書
認証局
| 日経BP社 「パソコン用語辞典」 JLogosID : 8528937 |