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HSDPA
【エッチエスディーピーエー】


high speed downlink packet access

 第3世代携帯電話の通信方式の一つであるW-CDMAを拡張して、局から端末への下り方向の通信を高速化する規格。第3世代(3G)の改良版なので、3.5Gと呼ばれる。国内ではNTTドコモが2006年8月に、ソフトバンクモバイルが同年10月にそれぞれサービスを開始。2007年3月に携帯電話サービスを始めたイー・モバイル(現イー・アクセス)は、当初から全基地局と全端末をHSDPA対応とした。海外でも2006年以降、HSDPAの展開が順次始まった。
 HSDPAは、下りについては電波の干渉を避けるため、短い時間単位で各端末に電波を割り振る。基地局に近い場所に端末があれば、1つの信号ブロックで送れる情報量を増やして高速化を実現する。速度は下り最大14.4Mbps。屋外実験でも2M~7Mbps程度の速度が確認された。日本国内の商用サービスの多くは、下り最大3.6Mbpsまたは7.2Mbpsとする。HSDPAのエリア外では、通常のW-CDMAによるデータ通信を利用できる。

【参照語】
IMT-2000
W-CDMA
HSUPA




日経BP社
「パソコン用語辞典」
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