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一蓮托生
【いちれんたくしょう】


itiren takusyo

【近代】死んでからも、ともに極楽の同じ蓮華の上に生まれること。転じて善くも悪くも行動・運命をともにすること。[中国語]一蓮托生。sharing a same fate, being born on the same lotus leaf in Buddhist Heaven.

【語源解説】
仏教関連語。文字どおり、同じ一つの蓮花に生を托するの意。蓮は極楽を象徴する代表的花。〈托生{たくしょう@托生}〉は本来、生命あるもの、胎子が宿ることを意味するが、常に仏の慈悲ありというのが真意。

【用例文】
○これぞ一蓮托生と慰めつ(近松)○さあ潔(いさぎよ)く互に最後を急がん、未来は一蓮托性〔生〕南無阿弥陀仏(浮世草子)○一蓮(れん)たく生と契りましたかゝァが跡(あと)から成(じょう)仏(ぶつ)いたし(平賀源内)○一蓮托生(いちれんたくしゃう)(早節用集)○一蓮托生六字でも七字でも(川柳)○未来は必らずいちれんたくしゃう(馬琴)
【補説】
タクショウはしばしば、〈託生〉でもみえる。託も托もタヨルで同じように用いる。




東京書籍
「語源海」
JLogosID : 8537143