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さもしい
【さもしい】


samosii

【近代】いかにもみすぼらしい。卑劣で、あさましい。[中国語]下賤。mean.

【語源解説】
古語に〈狭(さ)みす〉があり、その形容詞が、サモシ(サモシイ)。〈浅(あさ)む・浅(あさ)まし〉などと同じように、心が狭(せ)まい、卑劣の意となる。

【用例文】
○親ぢや人の生きて居られたならば、このやうなさもしい奉公はせまいに(狂言)○さもしき心にも花を愛する(芭蕉)○天秤はり口の響きさもしくも耳に入て(西鶴)○さもしげに価の高下をかえりみるは卑(ひ)気(け)男(好色破邪顕正)○ええさもしいかたり〔さぎ〕めやい(近松)○さもしき、ひすしなどいふが如きは、僧家自ら称して貧道と云ふが如し、さもは沙(さ)門(もん)也〔沙門(さもん)→さもしと解する〕(新井白石)○さもし 俗に食物を乞事をいふなどハ沙門らしきの義也といへり(俚言集覧)○生(おひ)質(たち)の善(いゝ)者(もの)も居(ゐ)候染(じみ)ると心がさもしく成(なる)ものさ(浮世床)○物(もの)入(いり)多(おほ)きこの節(せつ)は酒も自由に呑(のみ)かねるさもしきくらし(梅暦)○サモシイ mean, low. サモシイコジキ(ヘボン)
【補説】
〈沙(さ)門(もん)し→さもし〉の解は受け入れられない。また、〈然(さ)も惜(お)し、然(さ)も欲(ほ)しげに〉から省略した形として、サモンが生じたという説もあるがとらない。




東京書籍
「語源海」
JLogosID : 8537592