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雀斑・飼面
【そばかす】


sobakasu

【近代】古語はカスモ{カスモ}。顔にできる褐色の小斑点。ニキビのように顔面にできるシミの一種。[中国語]雀斑。freckles.

【語源解説】
ソバカスは文字どおり、蕎(ソ)麦(バ)滓(カス){そばかす@蕎(ソ)麦(バ)滓(カス)}の意。これは蕎麦の実をとったあとの殻(から)滓(かす)が顔(オモ)にできる茶褐色のシミと似ているところからの俗称。古語のカス・モも滓(カス)(ソバ滓(カス))・面(モ)(顔面)の意。漢語の〈雀斑〉は、雀(すずめ)の体の斑点がソバカスと同じように茶褐色であるところからあてた。

【用例文】
○飼面 mini{和名、加(カ)須(ス)毛(モ)。面皮上ニ有ル滓、是也}(和名抄)○{かわほす)(カン){くろそ)(ソ)、雀(ジャク)斑(ハン)ノコトナリ、俗ニソバカスト云リ(病名彙解)○飼面(ソバカス)、雀子斑(同)(書言字考)○飼面(そばかす)、雀子斑(同)(いろは節用)○そばかすへうどんをぬった信濃下女(川柳)○ここな溝(どぶ)板やらうの、だれ味噌やらうの、出し殻(がら)やらうの、蕎(そ)麦(ば)かす野郎め、引こみァがらねへか(歌舞伎・助六)○そばかす 面病にいふ雀子斑なりといへり(倭訓栞)○飼面 按ニ加(カ)須(ス)毛(モ)、蓋シ糟面、医心方ニ云フ、飼面 和名、以(イ)呂(ロ)古(コ)於(オ)毛(モ)天(テ)、俗ニ曽(ソ)婆(バ)加(カ)須(ス)ト呼ブ(和名抄箋註)○ソバカス 雀斑 Freckles on the face.(ヘボン)○顔は雀斑(そばかす)だらけであった(森鴎外)
【補説】
江戸期の俗語として、ソバカスが登場し、一般的となる。後期には〈雀斑(そばかす)野(や)郎(ろう){そばかすやろう@雀斑(そばかす)野(や)郎(ろう)}〉などの言い方もみえる。




東京書籍
「語源海」
JLogosID : 8537729