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虫様垂
【ちゅうようすい】


ty^{u}y^{o}sui

【江戸時代】盲腸の下部に垂れ下がった細長い突起、虫様突起の旧名。[中国語]闌尾。vermiform appendix.

【語源解説】
医学用語、漢字語。江戸蘭方医により、19世紀早早に翻訳された。オランダ語で〈虫の形をして垂れ下ったもの〉の意の、ウヲルムウエイセ、アアンハングセルwormwijze aanhangselの直訳による。文字どおり、〈虫様(ウヲルムウエイセ)・垂れ下り(アアンハングセル)→虫様垂〉というのが原義。

【用例文】
虫様垂(医範提綱)○大サ小指ノ如キノ小管、状、蛔虫ノ如キ者ヲ名ヅケテ虫様垂トイフ。「ウヲルムウエイセ」ハ虫様也、「アアンハングセル」ハ懸垂也(mini{重訂}解体新書)○Vermiformis processes/appendix. 虫様垂(医語類聚)○Vermiform appendix.〈解〉虫様垂(模範英和)
【補説】
俗に盲腸炎{もうちょう@もうちょう(盲腸)}というのは、〈虫様垂炎〉のこと。多くの現代医学用語は蘭方医、宇田川玄真(榛斎。1767~1834)によって翻訳されている。他に、〈腱、膵、鎖骨、腟、腺〉などもその一端。⇒〈じんたい〉




東京書籍
「語源海」
JLogosID : 8537795