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フランス
【ふらんす】


拂郎察・仏蘭西/huransu

【江戸時代】ヨーロッパの西部に位置する共和国。文化、芸術のかおりの高い国。幕末、幕府に軍事面で援助した陸軍大国であった。[中国語]法国。France.

【語源解説】
フランクFrank族の名に由来。これは486年、ローマ軍を破り建設した王国フランク。古代ゲルマン系の一部族。さらにフランクはフランカfrankaに淵源し、これは主要武器の〈投槍〉を意味する。フランク族=投槍族とよばれた(フランク族の最古の記録は258年のものという)。日本では江戸時代、〈佛(拂)郎察、払蘭西、仏朗西〉などとも表記。日本語フランス語の対訳辞典『拂郎察辞範』(内容的には、オランダ語、フランス語、日本語の三か国の対訳)が文化8年(1811)ごろ訳編されている。

【用例文】
○拂郎察、拂郎機(職方外紀)○ガアリアヲヽランドの語はフランスといふ/仏郎機(フツランキイコ)国、フランガレキス〔ラテンの語〕(新井白石)○拂郎察 一ニ佛郎機ト曰フ、又佛狼機ニ作ル、又発郎機ニ作ル。昌永〔山村才助〕按ズルニ、此国古名ガヮリアト云フ、ガアリヤハ其転ナリ、羅甸呼テ、フランシアト云ヒ、其国自称シテフランセト云ヒ、和蘭呼テ、フランス又フランカレイキト云フ、(中略)海国聞見録ニハ佛蘭西ニ作ル(山村才助)○欧羅巴之部、拂郎察 フランス(蛮語箋)○拂郎察辞範序 拂郎察語の如きに至ては西洋諸邦、諳厄利亜〔イギリス〕、魯西亜等に至るまで通ぜざる所なく(中略)句修整(ととのひ)、言辞正雅にして規矩法例確乎として動すべからず、赫然として著明ならざることなき(拂郎察辞範)○梅瘡を拂郎察病と云ふ(高野長英)○仏蘭西(五国語箋)○拂郎察/国名、古名瓦(ガ)利(リ)亜(ア)とす。今拂郎察と呼(青地林宗)○仏(ふ)蘭(らん)西(す)国(こく)の一(いっ)世(せ)帝(てい)「{あわすにじゅうあし)破崙(なぽれをん)」mini{人名}の荒(あら)事(ごと)/佛(ふらんす)(西洋膝)○佛(フ)(ラ)蘭(ン)西(ス)(輿地誌略)○世界各国の諺(ことはざ)に佛(ふ)蘭(らん)西(す)の着(き)倒(たふ)れ、英吉利(いぎりす)の食(くひ)だふれと(安愚楽鍋)○佛蘭西(栗本鋤雲・中江兆民)○佛朗西(西周){hyphenpenalty=10000
【補説】
首都パリParis(巴里、{くちともえ}里、把理斯)はケルト人、パリシィ族Parisii(主として漁業で生活)が、ゲルマン人の侵入に追われセーヌ川のシテ島に定住し、都市を築いたところ、パリシィ族の都市→パリに由来。なお、日本が近代国家建設のため、お雇学者として、多くのフランス人が明治維新前後、日本に大きな貢献をした。語として、ズボン{ズボン}Jupon、シャッポ{シャッポ}chapeau、アヴェック{アヴェック}avec、シミーズ{シミズ@シミーズ}chemise、ブラジェール(ブラジャー{ブラジャ@ブラジャー})brassiereなど借用のフランス語もすくなくない。英語も多くのフランス語を借looseness-1用。par}




東京書籍
「語源海」
JLogosID : 8538042