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![]() | 高野[中部地方] |
宮川(深川)の左岸に位置し,西方山間に集落が発達。田畑は宮川の平地に作り,村人は水患を恐れて「田上の高野に家居せしゆえ」村名となったという。地内高泉寺・水上には6〜7世紀の円墳があり,宮川に臨む古城山には蛤(はまぐり)城(古川城・高野城)がある。同城は南北朝期藤原師言の築城とも伝え,のち古川二郎,塩屋筑前守等が居城。天正17年金森長近が入ったが,同氏がその後古川村に増島城を築城,移住したため蛤城は廃城となった。蛤城地には高2尺7〜8寸の蛤形をした石があり,城名は金森がその石にちなみ命名したものという。なお,宮川対岸古川村地内には上町・下町の地名があり,往古の蛤城下町の名残と伝える(後風土記)。
【高野村(近世)】 江戸期〜明治8年の村名。
【高野(近代)】 明治8年〜現在の大字名。
