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![]() | 常安[中部地方] |
足羽(あすわ)川上流域に位置する。集落の河内川対岸にある王神(王子)の森は,欽明天皇の第三皇子臘觜鳥皇子(足取王)が猛狼退治のため佐飛・和田・恩地の3臣を連れて紀伊国名草から来住した地と伝える。また欽明天皇15年創建と伝える日野宮神社も臘觜鳥皇子・厳中犬王霊神を祭神としており,猛狼を封じ込めたという洞窟が同社の裏手にある。7月25日に狼祭りが行われ,この晩神主が目隠しで赤飯を供えると前年の供物が腐らずにあり,これを氏子に分与すると無病息災の御利益があったという(越藩拾遺録)。境内に臘觜鳥皇子の杖から芽生えたと伝える逆杉の老木がある。日野宮神社は文明17年長祐畠地寄進状なども残る古社である。集落の半数以上が佐飛姓を名乗り,次いで和田姓が多いが,恩地姓は現存しない。地内王神からは石器・土器が出土するとともに,昭和13年には奈良中期唐から渡来した銅鏡「伯牙弾琴鏡」が出土。
【恒安村(中世)】 戦国期に見える村名。
【常安村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
【常安(近代)】 明治22年〜現在の大字名。
