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(近世)江戸期の村名。更級(さらしな)郡のうち。犀川支流の当信川と柳久保川の間に位置し,渓谷傾斜地で標高600mの高地,西に長者山がある。松代藩領。村高は,「慶長打立帳」「正保書上」「元禄郷帳」ともに426石余,「天保郷帳」483石余,「旧高旧領」486石余。当信川沿いに柳田という湿田が1町ほどある。地滑りによって当信川を堰止めた地に開田したもので,湿田であるから区分けの畔立てをすることができないため柳を差して区分けした。米は少なく大麦・小麦・大豆・小豆・粟・キビを作って主食とした。近隣の村とともに麻作地帯で,この地域では作付けが最も多い。春夏に麻を作り裏作としてソバを播き,麻織物・蚊帳・細美・畳糸・細引などを製した。出荷先は大町や新町で,坂道が多いので輸送には牛が多く使われた。文化2年の牛馬改めによると,馬21・牛30である(信州新町史)。弘化4年の大地震で柳久保の地域が地滑りを起こして柳久保川を堰止め,18戸全壊,1戸のみ傾いて残った。堰止めによって柳久保池が出現し山あいにV字形に入組んだ湖面で,標高630m,水深36m,湖面7ha。神社は式内社とされる当信神社がある。同社は大年神を祭神とし古式の御筒粥の神事を伝えている。明和6年当村のうち当信川寄りの西を本鹿谷村,柳久保川寄りの東を外鹿谷村として,この2か村に分村。ただし,以後も郷帳類では2か村を合わせて鹿谷村と記されている。
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