国際標準化機構
【こくさいひょうじゅんかきこう】
International Organization for Standardization:ISO
国際標準化機構(ISO)または同機構が策定する国際規格をいう。ISOは、各国の代表的標準化機関から成る国際標準化機関で、国家間の製品やサービスの交換を助け、また、 知的、科学的、技術的、そして経済的活動における国家間協力を発展させることを目的として、電気および電子技術分野を除く全産業分野(鉱工業、農業、医薬品等)に関する国際規格の作成を行っている。日本からは日本工業標準調査会(JISC)が参加している。また、同機構が策定する標準化規格は、知識・技術・商品が世界規模で流通している中、 国際的な標準規格が策定されることで、消費者や企業間取引において、商品・サービスの信頼性を担保する大きな役割を果たしている。
近年、ISOが策定しているマネジメントシステム規格が普及しており、代表的なものとしては、ISO9001とISO14001がある。ISO9001は、製品やサービスの品質に関して組織を指揮し、管理するための品質マネジメントシステム規格(QMS;Quality Management System)であり、顧客ニーズを満たす製品・サービスの品質保証のマネジメントを確立し、継続的に改善するシステムを導入するための項目をまとめている。また、ISO14001は、環境マネジメントシステム規格(EMS;Environment Management System)であり、企業活動が地球環境に与える弊害を最小限にするため、地球環境保全を目的としたシステムを確立し、継続的に改善するための項目をまとめている。
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518178 |