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債権放棄
【さいけんほうき】


債権放棄債務免除)とは、債権者が、弁済や相殺のように対価または代償を得ることなく、債務者の債務を消滅させる行為をいう。また、ディスカウント・ペイオフ(DPO)とは、債務者が、借入債務の一部を一括返済することを条件に、残債務の免除を受けるという債権処理方法をいう。債権者としては不良債権処理のために、債務者としては借入債務による負担の軽減と財務内容の改善のために行われる。実際には、債権者が、債務者に対する債権を不良債権投資ファンド等の第三者に譲渡し、債権者となった当該第三者が債務者と交渉し、債務者が一定の資金を準備して一部返済を行った上で、当該第三者から残債務について免除を受けるケースが多い。もっとも、債務者の資金力から、債務免除益課税が生じる事態を回避する必要があるため、債務免除を受けられるのは、債務者が利用可能な税務上の損失に限定され、課税所得の生じない範囲とせざるを得ない。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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