移転価格税制
【いてんかかくぜいせい】
Transfer Pricing Taxation
海外の関連会社間の取引が通常行われる取引価格とは異なる価格で行われた場合に、課税所得の海外移転を防ぐため、その取引価格を正常な価格に直して課税する制度をいう。関連会社間の取引において通常の価格と異なる金額に設定すれば、一方の利益を他方に移転することが可能となり、所得をいずれかの国に一方的に偏らせることが可能となるが、このような海外の関連企業との間の取引を通じた所得の海外移転による租税回避行為を防止するため、その取引価格(これを「移転価格」という)を通常の取引価格(これを「独立企業間価格」または「アームスレングス価格」という)に引き直して課税するのが移転価格税制である。独立企業間価格とは、支配関係のない独立した企業間を想定して、その間に成立すると考えられる対価の額をいう。
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518106 |