株式持ち合い
【かぶしきもちあい】

Interlocking，Stockholding，Crossholding of Stocks

株式持ち合いとは、友好的な関係にある株式会社が、それぞれの株式を相互に保有し合うことをいう。株式持ち合いは、業務提携や資本提携とともに行われ、相手会社との良好な関係を構築するために行われる。また、安定株主の保有割合を高めて、経営を安定させるというメリットもある。他方で、株式持ち合いに関して、資本の空洞化または議決権の歪曲化等の問題点が指摘されている。バブル経済の崩壊後、時価の低い会社の株式を保有し続けることの非効率性から、持ち合いを解消する傾向が見られる。株式の持ち合いの解消に伴い、機関投資家や個人投資家、外国人投資家等の純投資家が資本市場に参入し、安定株主の存在感が薄れたことにより、敵対的買収の脅威が増大したと言われている。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518132