先願主義
【せんがんしゅぎ】
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複数の者が同じ発明を行った場合、出願日を基準として、最も先に特許庁に特許出願した者に特許を付与する制度をいう(特許法第39条。先発明主義と対になる用語である)。現在、アメリカを除く、日本を含む世界中の国が先願主義を採用している。先願主義は、特許出願を早くするというインセンティブを発明者に与え、発明の速やかな公開とそれによる産業の発達という特許制度の趣旨により適ううえ、後日、先に発明した者が現れて特許が覆されるということもなく、特許権を取得できたと信頼した特許権者や取引先の法的安定に資する制度である。
【参照キーワード】
→先発明主義
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518256 |