仲裁
【ちゅうさい】

Arbitration

裁判外で行われる私人間の紛争解決方法（ADR）の一種で、紛争当事者が仲裁人による仲裁判断に服することを合意（仲裁合意）し、これに基づき行われる手続をいう。手続を行う上で、当事者が第三者である仲裁人を選定し、紛争解決を当該仲裁人の判断に委ねる旨の合意が要件である点で、訴訟とは異なる。仲裁人が下した仲裁判断には裁判所の下した確定判決と同一の効力が認められる。特に国際的な取引の場面では、外国仲裁判断の承認・執行について予約が整備され判決に比べて承認・執行が確実であるため、仲裁が重要な役割を果たすことが多い。わが国では、日本商事仲裁協会（JCAA）や国際商事会議所（ICC）がよく利用される。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518275