デッドコピー
【でっどこぴー】
Dead Copy
一般的には、ある創作物を修正、増減、変更等なく、そのまま完全にコピー(複製)することをいう。デッドコピーされたものが著作物であれば、複製権侵害が認められよう。一方、ありふれた平凡な表現にすぎない創作物をデッドコピーしたとしても、そもそも当該創作物が著作物と認められないため、デッドコピーを行った行為についても複製権侵害の問題とはならない。木目化粧紙について著作権侵害の主張は斥けられたものの、木目化粧紙の模様をデッドコピーして製品を販売した被告に対して不法行為の成立が認められた事案(木目化粧紙事件、東京高判平成3年12月17日)のように、著作権侵害の主張が認められなくても、複製に関する事情や複製された著作物の創作時の労力等が考慮されて不法行為が成立する場合もある。また、商品の形態のデッドコピーについては不正競争防止法第2条第1項第3号によって制限され、日本における発売開始から3年に限って、商品の形態のデッドコピーは禁止されている(同法第19条第1項第5号イ)。
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518285 |