フェアネスオピニオン
【ふぇあねすおぴにおん】
Fairness Opinion
公開買付けの買付価格や合併比率等の算定結果または算定経緯について、独立の評価機関が、財務的見地から検討し、その公正性・妥当性に関して表明する意見のことをいう。フェアネスオピニオンは、主に証券会社や会計事務所が実施し、財務情報、将来予想、株価、類似会社、各種のデューディリジェンス報告書、取引によるシナジー等を分析し、算定結果の公正性についての意見が表明される。M&A取引における株式価値または企業価値の評価が不相当であったことにより、会社や株主に不利益を与えた場合には、取締役の責任が問題となる可能性がある。フェアネスオピニオンは、株式価値または企業価値の評価が妥当なものであることを示すことから、取締役が善管注意義務を果たし、経営判断が妥当であったことを根拠付ける証拠の一つとしての役割を有する。なお、東京証券取引所は、合併等の組織再編行為や上場子会社に対する公開買付け等の適時開示において、公正性を担保するための措置として、フェアネスオピニオンを取得した場合には、その旨を記載することを求めている。
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518326 |