DIPファイナンス
【でぃっぷふぁいなんす】

Debtor-In-Possession Financing

債務者が、再建型の法的倒産手続の申立てを行った後、当面の間、その事業を継続するために必要な資金について受ける融資のこと。再建型の法的倒産手続に入った直後は、経営破綻による営業収入の減少や仕入れの際の与信不供与等の理由によって資金繰りが悪化することが多いため、再建型の法的倒産手続の申立てを行うにあたっては、当面の運転資金の確保がきわめて重要な課題となる。申立て後、開始決定前であれば、DIPファイナンスによる債権が共益債権とされ、随時弁済を受けられるようになるには、裁判所による許可または監督委員による承認が必要となる。この共益債権化がされていれば、破産手続に移行した際、財団債権として取り扱われる。

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日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518374