FOB
【えふおーびー】
Free on Board
貿易取引において、船積港において売主が船舶に物品を船積みすることにより、売主の引渡し義務が完了する旨の契約条件(本船渡条件)をいう。インコタームズの13の貿易条件のうちの一つであり、CIFと同様に国際動産売買の貿易取引条件の代表的なものである。売主は、船積港までの陸上運賃と船積費用とを負担し、それ以降の海上運賃と海上保険料は買主が負担する。FOB条件の場合、危険負担は、船積港において貨物が本船の舷側手摺(ship's rail)を超えた時点で買主に移転する。すなわち、買主は、その時点から物品の滅失または損傷の一切の危険を負担しなければならない。なお、アメリカにおいては、FOBといっても必ずしも本船渡しを意味せず、国内積み出し地における運送業者への持込渡しや指定の輸出地への持込渡し等インコタームスの取り決めと必ずしも同じ意味ではない場合があるため、米国企業を相手方とする場合には、FOBの意味について十分に注意する必要がある。
【参照キーワード】
→CIF
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| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518377 |