MBO
【えむびーおー】

Management Buy-Out

現在の経営者が資金を出資し、事業の継続を前提として対象会社の株式を購入して経営権を取得することをいう。実際のMBOでは、資金調達の問題から、投資ファンド等が何らかの形で関与することが多く、LBOの形態により実行されることが通常である。なお、従業員が行う場合は、EBO（Employee Buy-Out）とも呼ばれる。MBOによって対象会社の非上場化を図る場合もある。これは、市場に左右されずに中長期的視点に基づく経営を行うことができ、また、敵対的買収を回避するというメリットがある。また、財務状況が良好で、すでに社会的信用性や知名度のある会社の場合には、上場するメリットよりも、上場維持のコストが上回るとの判断に基づき、MBOを実施する場合もある。もっとも、投資ファンド等の出資を受けてなされるMBOにおいては、早期の再上場で資金回収を急ぐ投資ファンド等と、時間をかけて事業構造を変えていきたい経営者との間で意見の対立が顕著になり、対象会社の再建がうまく進まないケースも出てきている。
【参照キーワード】

→非上場化
→LBO

(c)2009 A&A partners/TMI Associates/ Booz&Company(Japan)Inc./ Meiji Yasuda Insurance Company

日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8518384