GUAM

ロシアから距離を置く政策をとったグルジア、ウズベキスタン、ウクライナ、アゼルバイジャン、モルドバが1999年に、参加国の頭文字をとってGUUAMを形成。その後ウズベキスタンが脱退してGUAMとなった。旧ソ連諸国の内部は、ロシアとの関係で立場が3つに分かれている。もともと反ロシアで、独立国家共同体(CIS)にも加わらず、今は北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)に加わっているバルト3国、ロシアとの緊密な関係を保ち、関税同盟を基礎にして2000年10月にユーラシア経済共同体を結成したベラルーシ、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、アルメニアに、ウズベキスタンを加えた6カ国、そしてGUAM諸国である。01年4月モルドバに共産党の大統領が現れてロシアに傾き、ウズベキスタンも態度を変えて、GUUAMは形骸化した。その後、03年にグルジアで、04年にウクライナで親欧米政権が成立し、モルドバもそれに同調してGUUAMの性格が明確な親欧米、民主化志向に変わったため、05年4月にウズベキスタンが脱退、アゼルバイジャンも距離を置いている。GUAM諸国は06年5月に、この組織を「民主主義と発展のための国際機関」に格上げし、NATOとの協力姿勢を強めた。しかし、ウクライナにヤヌコビッチ首相が登場し、ロシアのモルドバ、グルジアへの経済的締め付けも強まり、今後の行方は不透明である。

![]() | 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14845678 |




