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ウクライナ


 ウクライナは欧米とロシアの間でバランス政策をとってきた。1996年6月に新憲法が採択された。大統領の任期は5年で、大統領が首相を指名し、最高会議(定数450)が承認する。99年11月にクチマ大統領が再選され、2002年3月の議会選挙では、最大会派の共産党代わり大統領派の「統一ウクライナのために」とビクトル・ユーシェンコ元首相の「われらのウクライナ」が競った。04年末のオレンジ革命により親欧米派のユーシェンコ大統領が誕生し、05年2月にユリヤ・チモシェンコが首相に任命されたが、権力闘争の結果同年9月に解任され、エハヌロフが後任に任命された。06年3月の議会選挙でユーシェンコの対立候補だったビクトル・ヤヌコビッチ元首相率いる地域党が第1党、「チモシェンコ・ブロック」が第2党、与党の「我らのウクライナ」は第3党となった。8月に地域党、「我らのウクライナ」、社会党共産党連立政権生まれ、ヤヌコビッチが首相に任命された。新政権の成否は経済問題、特にエネルギー問題にかかっている。ウクライナは石油の85%、天然ガス大部分ロシアに頼っているが、いわゆる「ガス戦争」で値上げされている。外交面では、95年11月には欧州評議会に加盟、98年に「EU・ウクライナパートナーシップ憲章」に署名した。NATOとの関係強化にも積極的で、97年7月NATOウクライナ憲章を締結。ユーシェンコはNA TO、EUへの加盟を目標にしている。反ロシア民主的選択共同体を主導したが、同時に、ロシアとの関係調整も課題となっている。




朝日新聞社
「知恵蔵2009」
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